全国を巡る旅 第2弾 46日目:津軽半島(龍飛崎)~白神山地
2019年10月26日(土):2ヶ月半に及ぶ長旅の46日目です。
津軽半島の龍飛崎から世界自然遺産の白神山地を巡りました。
本日の移動ルート
走行距離:318キロ
本日の旅の記録
昨晩は道の駅 いまべつ「半島ぷらざアスクル」で車中泊しました。
北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」および津軽線「津軽二股駅」に隣接した道の駅です。
今別町は馬役の男性と手綱取りの女性の二人が男女ペアで踊る伝統的な郷土芸能「荒馬踊り」が知られています。
津軽半島最北端の龍飛崎に向かいます。
なかなか見所が密集しています。
石川さゆりさんの名曲「津軽海峡冬景色」の歌謡碑です。
赤いボタンを押すと2番の歌詞がかなりの音量で流れるのですが、広い範囲に居る人達の耳に届いて雰囲気を高めていました。
1932年(昭和7年)に完成した高さ14m(海面から灯火までの高さ119m)の龍飛埼灯台です。日本の灯台50選の一つに選ばれています。
年間の平均風速は毎秒10mにも達するらしく「風の岬」と言われるそうです。
この日はそうでもなく、私の印象では襟裳岬の方が強烈でした。
下北半島と並ぶ本州最北端であり、晴れていれば津軽海峡を挟んだ先に北海道を臨む雄大な景色が楽しめます。
龍飛崎の丘の上から海沿いの龍飛漁港付近に通じる388.2mの区間は日本で唯一の階段国道(362段)になっています。
青函トンネル記念館を見学します。
この記念館からは海面下140mの青函トンネル体験坑道へ降りるケーブルカー(青函トンネル竜飛斜坑線)が運行されています。
青函トンネルの掘削工事に掛かった情報が掲示されています。
「青函トンネル竜飛斜坑線」宝くじ号(もぐら号)です。
実距離778mで海面下140mの体験坑道駅に向かいます。
日本史上最悪の海難事故と言われる昭和29年の洞爺丸事故で構想が本格化したらしく、10年後の昭和39年に北海道側吉岡斜坑の掘削に着工しています。
トンネルは列車が走る「本坑」と本坑を掘る為の「作業坑」および地質調査などを行う「先進導坑」の3本があるそうです。
昭和58年に先進導坑が貫通した後、昭和60年に本坑が貫通し、3年後の昭和63年にJR津軽海峡線が開業しています。
海面下140mの体験坑道です。
体験坑道駅です。この地点は海面下140m、青函トンネル記念館駅から778mです。
かなりの斜度で海面下140mまで下っているのが分かります。
坑道入口には吹き上がる風を防ぐ風門があります。この開閉する扉が秘密基地っぽくてワクワクさせます。
海峡味処「紫陽花」で磯うにラーメン 1,000円を頂きました。たいへん美味しゅうございました。
ほたて、あわび、うにが入っています。素晴らしい!
龍飛崎を離れて白神山地に向かう途中の十三湖に立ち寄ります。
十三の河川が流れ込んでいる為、十三湖と言われるそうです。
海水と淡水が混じり合う汽水湖で最大水深1.5mの浅い湖らしく、ヤマトシジミが生息しています。
シジミと言えば島根県の宍道湖を思い出します。漁獲量は島根県が全国1位で青森県が2位なのですね。
白神山地の近くで見掛けたリンゴ農園です。間もなく収穫時期でしょうか。
「白神山地ビジターセンター(青森県)」と「白神山地世界遺産センター(環境省)」が隣接した場所です。
敷地内の紅葉がキレイです。
津軽白神湖(旧美山湖)です。ここも紅葉の彩りがたいへんキレイです。
アクアグリーンビレッジANMONにクルマを置いて白神山地を散策します。
白神山地のシンボル「クマゲラ」が迎えてくれます。ブナの木だけに巣穴を作る大型のキツツキで天然記念物に指定されています。
ブナ林散策道の入口にある水飲み場です。硬度0.2mg/lの超軟水だそうです。
「世界遺産の径 ブナ林散策道」を小回りコース(256m)+大回りコース(574m)で一回りしました。歩きやすく1時間程度で一回り出来ました。
「世界遺産の径 ブナ林散策道」は世界遺産を保護する為の緩衝地域(Buffer Zone)に指定されています。
なお、核心地域(Core Zone)は入山が制限(秋田県側は入山が禁止)されています。
ブナ林散策道の入口まで戻って来ました。
ANMONセンターハウスの売店で買った白神あっぷるジュースです。美味しゅうございました。
未だ17時ですが辺りは暗くなっており、スタッフの方から熊が出るので気を付けるよう声を掛けられました。
通りすがりにライトアップされた津軽ダムを見掛けて立ち寄りました。
県道28号線から小さく見えるのですがダムの袂に近付く道が分からず、たまたま東京から来られていたダム・マニアの方と一緒に探して辿り着きました。
いやぁ~、美しい!感動しました。
土曜日の夜なのに人が居ないのは勿体ないです。告知が足りないのか、県内の人達は見飽きているのでしょうか。
東京から来られていたダム・マニアの方から見せてもらった情報です。
岩手県西和賀町の湯田ダム(錦秋湖)でもライトアップが見れるそうです。楽しみが出来ました。
今日が10月26日(土)なので、翌々日の28日(月)に訪ねる事にします。
この後は明日からの秋田県巡りの為に男鹿半島に近付いておきたく、道の駅「おおがた」で車中泊しました。
なお、白神山地を離れたのは20時半頃でしたが、世界自然遺産として保護されている為か大きく迂回せねばならず、大潟村に着いたのはちょうど零時でした。
本日のまとめ
この日は上記のとおり津軽半島と白神山地を巡った次第ですが、青森県のなんと4日目でした。
今回の旅において、北海道を別にして一つの県でフルに4日間を費やしたのは青森県だけです。
それだけ見所に溢れた土地でしたし、人情に厚い人達との出会いも多く、惚れ込んでしまいました。
明日は秋田県の男鹿半島~角館~田沢湖を訪ねます。