南九州を巡る旅 2日目:薩摩半島~大隅半島

2022年4月22日(金):3日間を掛けて南九州を巡る旅の2日目です。

鹿児島の薩摩半島と大隅半島、両半島の先っぽ寄りを主体に巡りました。

いわゆる「本土最南端の**」に数多く立ち寄りました。

なお、この日は海を越える移動が2度ありましたので、フェリーも2航路を利用しています。

本日の移動ルート

走行距離:339キロ

本日の旅の記録

昨晩は熊本県天草市の先端になる牛深ハイヤ大橋の美しいライトアップを堪能した後、その袂にある道の駅「うしぶか海彩館」で車中泊しました。

昨晩の到着時は既に暗い時間だった為に分からなかった、明るい中での牛深港の景色です。

同じく、昨晩は暗くて見れなかったハイヤ大橋の案内板です。

そして、天草の西海岸は夕陽の名所に溢れているようです。

8ヶ所が紹介されてますが、私としては「④マリア像の夕陽」を最も観てみたいと思いました。

牛深港の夜明けです。

この後、7:00出港の三和フェリーで鹿児島県の長島にある蔵之元港に渡ります。

牛深は江戸時代から多くの船乗り達で賑わった港らしく、地元の女性達が船乗り達をもてなすために唄った事が「牛深ハイヤ節」の始まりだそうです。

そのハイヤ節に踊りを加えたものが「牛深ハイヤ踊り」であり、毎年4月の第3金・土・日曜の3日間に開催される「牛深ハイヤ祭り」には大勢の観光客が訪れるそうです。

牛深港を離れました。さようなら、ハイヤ大橋!


朝から30分の船旅を楽しみまして、間もなく鹿児島県に上陸します!

長島の蔵之元港に着きました。運賃は運転手1名分と軽自動車(4m未満)で2,370円でした。


さぁ、先ずは薩摩半島の南端を目指します!

焼酎好きの皆さん、西酒造さんの薩摩宝山って知ってますか。

リーズナブルな価格で美味しい芋焼酎と言えばコレです!

宝山シリーズには少し値段の高い吉兆宝山や富乃宝山もありますが、私はもっぱら薩摩宝山でした。

「でした」と過去形なのは、今は米派になってしまいました。ゴメンなさい・・・。

しかし、数年間に亘り愛飲しておりましたので、日置市でこの看板を見掛けた時は思わずクルマを止めて撮りました。


長島の蔵之元港に上陸してから3時間ほど経ちまして、やっと枕崎市に辿り着きました。

一般道でしたが、なんて遠いんでしょうか。

ここは本土最南端の始発・終着駅「枕崎駅」です!

最北端の「稚内駅」までは、3,100キロも離れています。

私は稚内市を2019年秋に訪ねています。

稚内駅は平成24年(2012年)に新しくなっており、最果ての地にもかかわらず立派な駅で驚きました。

やはり「鹿児島の枕崎駅まで約3,100キロ」と書かれていましたよ。

※稚内駅を訪ねた日の記事はこちらです。


南九州市頴娃町郡の国道226号線沿いにある瀬平自然公園です。

道路のカーブと岩礁と松の木の先に眺める開聞岳(薩摩富士)が絵になります!


続いて、本土最南端の駅「西大山駅」を訪ねました。

北緯31度11分との事です。

本土四極の駅が紹介されてますが、この地図は全てJRの駅ですね。

最西端は長崎県平戸市にある、松浦鉄道「たびら平戸口駅」になります。

TVや旅行雑誌でよく掲載される定番のカットです。

開聞岳(標高924m)って整った円錐形をしており、薩摩半島のシンボルと言えるでしょう。

1日6往復のみの閑散としたダイヤなのですが、タイミング良く列車も一緒に撮れました。


次は大隅半島の根占までフェリーで渡る為、山川港に向かいます。

ここには本土最南端の有人駅「山川駅」がありました。

そして、根占まで約50分で錦江湾を横断するフェリーなんきゅうです。

運賃は運転手1名分と軽自動車(4m未満)で2,900円でした。

山川港を出航しました。左手の白い建物は指宿フェニックスホテルです。

いい天気です。本日二度目の船旅を楽しみましょう。

指宿いわさきホテルが見えます。

さようなら、薩摩半島。

錦江湾を大きな貨物船が行きます。

大隅半島の根占港に到着します。気持ちの良い小一時間の船旅でした!


大隅半島では先ず雄川の滝を訪ねます。

多少アップダウンのある遊歩道が整備されています。

駐車場から1.2キロ・20分ほど歩きます。

エメラルド・グリーンの滝壺に期待しましたが、条件が合わず見れませんでした。

帰路の上り坂は辛い・・・。

途中にある湧水で堪らずジャブジャブと顔を洗います。


16時近くになって本日のメーンイベントである本土最南端の佐多岬に辿り着きました。

ここは北緯31度線展望広場です。

ニューデリー(インド)、カラチ(パキスタン)、カイロ(エジプト)、ニューオリンズ(アメリカ)、上海(中国)とほぼ同じ緯度になるそうです。

駐車場脇のエントランス広場から「日本の灯台50選」にも選ばれている佐多岬灯台を眺めています。

最も近寄れる展望台までは長く歩くと聞いていた為、用意していた望遠レンズで撮った一枚です。

種子島まで42キロ、屋久島まで65キロだそうです。

右端に写る展望台まで歩いても灯台までは遠く離れています。

しかし、近付かずにはおれません!

佐多岬のシンボルとも言えるガジュマルの大木です。

オートバイで日本一周中の青年「@nadegata_naoki」さんに出会いました。

12月まで各地で農業のアルバイトをしながら旅するそうです。

サイコーの笑顔がとても素敵でした。ご安全に楽しんで下さい!

ソテツの生い茂るジャングルの中に建てられた赤い屋根の社が特徴の御崎(みさき)神社です。

708年創立の由緒ある神社らしく、最近は縁結びの神様として人気が高まっているそうです。

駐車場から展望台まで歩く途中にある標識です。450m+390m=840mも離れています。

高齢のかたや足腰の弱いかたには厳しいでしょう。

その840mを歩いて佐多岬展望台まで来ました。

この場所が人が行ける本土最南端になります。

2019年の秋に最北端の宗谷岬(北海道稚内市)と最東端の納沙布岬(北海道根室市)を訪ねてから2年半が経ちました。

※宗谷岬を訪ねた日の記事はこちらです。

※納沙布岬を訪ねた日の記事はこちらです。

しかし、未だ3ヶ所目であり四極制覇には最西端が残されています。

長崎県佐世保市の神崎鼻であればイツでも行ける為、自宅から最も近い所が最後になってしまいました。

展望台の屋上に上がりました。

離島までの位置と距離が示されています。

左側から太平洋~東シナ海~錦江湾が見渡せるパノラマが広がっています。

佐多岬灯台は、このように大輪島の断崖上に建っています。

この灯台も「日本の灯台の父」と呼ばれるリチャード・ヘンリー・ブラントンによる設計で明治4年(1871年)に鉄造灯台として完成したそうです。

その後、昭和20年(1945年)の太平洋戦争による攻撃で破壊されましたが、昭和25年(1950年)にコンクリート造にて再建されています。

沖をジェットフォイルが行きます。種子島に向かっているのかな!?

駐車場手前のトンネルまで戻って来ました。

階段はありませんがスロープの勾配が急な所もありました。

ガジュマルの大木に別れを告げて、この地を離れます。


移動の途中、佐多岬から34キロ北上した立神公園に寄りました。

多少の雲は有りますが、錦江湾に射す夕陽と開聞岳のシルエットがとてもキレイでした!


もう少し北上した鹿屋市にある、夕暮れの荒平天神(菅原神社)です。

満潮時には砂州が消滅し渡れなくなるそうです。

また、急な石段を上がるにはロープを伝って参拝しなければならない、とてもユニークな神社です。

菅原道真公が祀られています。

日が暮れて来ました。黄昏た雰囲気がいい感じです。


トイレ休憩に寄った、垂水市浜平にある道の駅「たるみずはまびら」の電光看板です。

この時点で19時半を過ぎていましたが、今晩のうちに桜島まで移動しておきたい為、食事を摂らずに先を急ぎました。


そして、21時が過ぎて桜島まで辿り着きました。

食事が出来る店は幾つもあるだろうと考えていましたが見つけきれないまま、明かりの灯ったコンビニに駆け込みました。

ん、茶色いコンビニ??

この店は「ファミリーマート桜島店」ですが、近所にある「ローソン桜島店」も同様に茶色でした。

店舗が霧島錦江湾国立公園の特別地域にある為、鹿児島市の景観条例により茶色くしているそうです。

晩飯は唐揚げ弁当になりました。しかし、これはこれで美味い!

私には500mlのビールさえ一緒に有れば十分な晩飯になります。


この後は道の駅「桜島・火の島めぐみ館」にて車中泊しました。

本日のまとめ

私は生まれも育ちも九州であり、サラリーマン時代の営業で全域を活動しておきながら、薩摩半島と大隅半島の先っぽ辺りは足を踏み入れた事がありませんでした。

なので、とても新鮮な気持ちに満たされ充実した一日を過ごす事が出来ました。

明日はこの短い旅の最終日になります。

桜島の湯之平展望所やビジターセンターを訪ねた後、鹿児島県伊佐市にある曽木の滝および曽木発電所遺構に寄って、うんざりするほど遠い北部九州へ帰宅します。

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