全国を巡る旅 第1弾 7日目:南紀串本~熊野古道
2019年6月19日(水):15日間を掛けて西日本(四国~関西・近畿~北陸)を巡る旅の7日目です。
南紀串本(橋杭岩・潮岬・樫野埼)~熊野古道(大門坂・熊野那智大社・那智の滝)を巡りました。
本日の移動ルート
走行距離:332キロ
本日の旅の記録
昨晩は道の駅「くしもと橋杭岩(はしぐいいわ)」で車中泊しました。
夜明けの始まりで紫色に染まった、4時45分頃の橋杭岩です。
約850メートルに渡り一列に奇岩群が並んでいます。
「日本の朝日百選」に選ばれているらしく、幻想的な美しさでした。
5時頃です。オレンジ色に変わりました。
道の駅が隣接していますので、車中泊しながら早朝の絶景を撮るには打ってつけの場所です。
私の他にも2~3人の方が撮影されていました。
本州最南端になる潮岬に向かいます。
日本の灯台50選に選ばれており、Aランク保存灯台にも指定されている潮岬灯台です。
また、登れる灯台16基の一つでもあり、日本ロマンチスト協会による「恋する灯台」にも認定されています。
望楼の芝と潮岬観光タワーです。
海軍の望楼(物見櫓)があった場所に広がる約10万㎡の大芝生越しに太平洋が望めます。
本州最南端の碑が建っています。
熊野三山に向かう前に、くしもと大橋で繋がっている紀伊大島に渡ります。
紀伊大島に渡った後、一か所目の樫野崎に立ち寄ります。
頑張って私を日本中に連れて行ってくれた愛車を一枚入れます。
ここにはトルコ記念館やトルコ軍艦遭難慰霊碑が建立されています。
1923年にトルコ共和国を建国し初代大統領に就任したムスタファ・ケマル・アタチュルクの像です。
明治23年(1890年)に650余名の乗員を乗せたオスマン帝国の巡洋艦「エルトゥールル号」が樫野埼灯台下の岩礁「船甲羅」で座礁し沈没した際、地元住民の献身的な救難活動により奇跡的に69名の命が救われています。
それ以来、トルコと串本町との友好関係は現在まで続いているそうです。
日本最古の石造り灯台である樫野埼灯台です。
明治3年(1870年)に「日本の灯台の父」と呼ばれるイギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計により建てられ、昭和29年(1954年)に大規模な改築が施されています。
外部の螺旋階段から灯台に登ることが出来る構造になっています。
また、周囲にはイギリス人技師が故郷を想って植えたと伝わる水仙が群生しており、冬には可憐な花を咲かせ甘い香りに包まれるそうです。
紀伊大島の二か所目、海金剛も訪ねます。
海水の浸食により形成された岩礁が連なる景勝地で「21世紀に残したい日本の自然100選」に選ばれています。
また、日本初のアメリカ船来航地だそうです。
1791年(寛政3年)にレイディ・ワシントン号とグレイス号の2隻のアメリカ商船がここ紀伊大島に寄港しています。
ペリーの黒船が浦賀に来航する62年も前の事らしく驚きました。
熊野三山のうち、熊野那智大社に向かう事にします。
2004年に「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界文化遺産に登録されています。
熊野古道を歩いてみたく、麓の駐車場にクルマを置いて大門坂を熊野那智大社まで上ってみます。
大門坂駐車場の一角に、2011年FIFA女子ワールドカップ優勝とロンドン・オリンピック銀メダルを記念して「なでしこジャパン記念モニュメント」が建てられています。
日本サッカー協会のシンボルマークにもなっている「八咫烏」は神武東征の際に熊野から大和まで道案内をしたと言われており、熊野の守護神の遣いとされています。
熊野古道「大門坂」の入口です。
こんな感じで1km程度の石段を緩やかに上って行くのですが、6月の暑さもあって私にはかなりハードでした。
高齢の方や足腰の悪い方には厳しい坂です。
夫婦杉と紫陽花です。
熊野那智大社ではこの時期、自然の恵みに感謝し無病息災を祈願する「紫陽花祭り」が行われるそうです。
和歌山県南部のバス事業者である熊野交通が制定した、熊野三山の巫女をイメージした萌えキャラです。
熊野本宮大社の「本宮てるて」、熊野那智大社の「那智霧乃」、熊野速玉大社の「速玉ナギ」と名付けられています。
熊野三山の観光客誘致に貢献している事でしょう。
昨日の南海フェリーも萌えキャラが印象的でしたが、熊野交通も同じ南海電鉄グループなのですね。
※昨日の記事はこちらです。
青岸渡寺 三重塔です。
天正9年(1581年)に豪族の対立により焼失したそうですが、昭和47年(1972年)になって青岸渡寺の境内に再建されています。
西国三十三所巡礼における第一番礼所でもあるそうです。
落差133m、滝壺の水深10mにも及ぶ「那智の滝」です。一段の滝としては落差日本一を誇ります。
日光「華厳の滝」、奥久慈「袋田の滝」と共に日本三大名瀑と呼ばれています。
熊野三山の一つ「熊野那智大社」です。熊野夫須美大神(くまのふすみのおおかみ)を主祭神としています。
駐車場までの戻りも大門坂をテクテクと歩いて下り、大門坂駐車場に戻ったのはちょうど正午でした。
午後は伊勢志摩のリアス式海岸をドライブしましたが、曇りがちの天気で英虞湾の魅力を感じる事が出来ませんでした。
結果論ですが、先を急がずに熊野本宮大社と熊野速玉大社も訪ねるべきでした。たいへん後悔しています。
この日の晩は三重県志摩市の「クインテッサホテル伊勢志摩」に宿泊しました。
本日のまとめ
朝焼けの中に奇岩群が林立する「橋杭岩」の絶景は特筆すべき美しさでした。
それから、大門坂を往復する事で「熊野古道」の趣きを感じつつ、「熊野三山」の一つである熊野那智大社に参拝できました。
また、落差日本一の「那智の滝」を目の当たりにして、世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部を知れたと思います。
午前中はとても充実していたのですが、午後は空振りで終えてしまいました。
やはり、旅は天気次第です・・・。
明日は高台にある展望台から英虞湾を俯瞰して眺めた後、伊勢神宮を巡ります。