霧島連峰に臨む旅 2日目:大浪池~韓国岳
2024年5月17日(金):霧島連峰に臨む2日間の2日目です。
霧島連峰の最高峰である韓国岳(1,700m)に登頂しました。
また、紺碧の大浪池を往路は西回りで復路は東回りで周回し絶景を満喫しました。
本日の移動ルート
大浪池~韓国岳を終えた後は土・日のオートポリス(大分県日田市)に向けて移動し阿蘇の夕暮れを堪能しました。
本日の旅の記録
今日のルートはこの図の下に寄った部分に記載されています。
以後、この図を基に場所を説明させてもらいます。
昨夜から真っ暗闇の大浪池登山口で車中泊しました。
一晩中ずっと私だけでした。私は慣れてますが臆病な人や女性一人では止めておきましょう。
なお、トイレの前のこの場所はかなり傾いているので車中泊は勧めません。トイレは人感センサーにより照明が灯ります。
ヘッドランプの灯りを頼りにコース図のえんじ色に沿って歩み始めますが、昨日に続き出発時間を誤りました!
1時間早く発つべきでした。
すぐに空が明るくなり始めました。ここはコース図の最初の丸印の分岐点にある大浪池園地休憩所です。
往路は西回りコースを進みます。コース図では黄緑で記載されています。
ついに日の出を迎えてしまいました。
大浪池越しの日の出も悪くはないのですが、やはり韓国岳の山頂から拝むべきでした。
ミヤマキリシマ(深山霧島)に癒されます。一週間ほど早かったのか未だ開花は少なめでした。
日が射すと湖面が碧い!
そして、桜島が見えます!
この写真には表せてませんが、少し左手には指宿の開聞岳まで見えています。
二つ目の丸印の分岐点です。
遊歩道によじ登らなければならない所もあります。
200m足らずで三つ目の丸印の分岐点に辿り着きます。
その分岐点の脇に設置されている韓国岳避難小屋です。
避難小屋の中に掲示されていた案内図です。
さぁ、1.2km先の韓国岳を目指して参りましょう!
再び遊歩道によじ登らなければならない難所が現れました。
韓国岳へ向けて標高が上がるに連れて大浪池の全容が露わになります。
新緑に満ちたこの時期に訪ねて正解でした。
望遠レンズで撮った桜島と錦江湾です。その先の左手には開聞岳の頂きも見えます。
韓国岳山頂まで残り300mとなりました。
東の方角にはすぐ手前に新燃岳、その先には昨日臨んだ御鉢と高千穂峰が見えます。
※昨日の記事はこちらです。
到達しました!韓国岳山頂1,700mです。
もちろん最高峰なので全周が見渡せます。
韓国岳の爆裂火口です。幅900m、深さ300mもあるそうです。
この切り立った火口壁には足が竦みました。ここから滑落したら一溜まりもありません。
えびの市の方角を向いています。六観音御池と白紫池も見えます。
火口の底には大雨が降ると水が溜まり池が出来るそうです。この日も僅かですが溜まってました。
少し雲はありますが中々の絶景です!
左手に新燃岳の手前の獅子戸岳に通じるルートがあるようです。しかし、ここからの眺めで十分でしょう。
新燃岳のアップとその先の御鉢と高千穂峰をご覧ください。
諄いですが桜島のアップを一枚。
少し引いて、手前から大浪池~桜島と錦江湾~遥か遠くに開聞岳です!
これから、コース図にえんじ色で記されたルートを辿って下山します。
韓国岳から1.5kmを下りて来ました。
大浪池登山口までは2.9kmありますが、復路は東回りルートを行きますので明るい順光で眺める大浪池が楽しみです。
ミヤマキリシマ(深山霧島)もキレイです。
この美しい絶景を見て下さい!全周を新緑の森に囲まれた紺碧の湖面をたたえています!!
大浪池の湖面は標高1,240mほどで日本一高い所にある山頂火口湖と言う意見があります。水を差すようで恐縮ですが私には解せません。
例えば蔵王の御釜は標高1,670mにありますが、なぜ大浪池が日本一の高さと言われるのでしょうか。
なお、蔵王の御釜は東北地方の森林限界である約1,600mを超えている為か無機質な岩石に囲まれています。
しかし、エメラルドグリーンの湖面は印象的でした。
※蔵王の御釜を訪ねた日の記事はこちらです。
振り返って先程まで居た韓国岳山頂を見上げたところ、右側の縁に佇んで景色を眺めている人が居ました。
外国人の方でした。道中、何人かの外国人の方と擦れ違いました。
この絶景は世界に誇れます。
望遠レンズで韓国岳山頂を仰ぎ見ます。
平日にも拘らず全国から多くの人が来られる山です。
偶然でしょうが、私が立ち止まってお話した人達が10組ほどいた中の半数近くが関東から来られていました。ここは南九州ですよ。
さすが日本百名山の一つです。
一昨日から明日に掛けて、祖母山~高千穂峰~韓国岳~開聞岳と百名山のうち99座を踏破される神奈川県の人が居ました。
さすがに100座目の屋久島(宮之浦岳)は別日程で出直すと仰られてました。
韓国岳の山頂から2.5kmを下りて来ました。大浪池登山口まで1.9kmの地点です。
今一度、桜島と錦江湾を拝みます。開聞岳もシルエットが確認できます。
コース図の最初の丸印の分岐点まで下りて来ました。
大浪池登山口まで1.2kmです。
いや~、素晴らしい絶景の連続でした!
大浪池登山口から登られる場合、ここで池の一角を見れますが、ぜひ一周される事をお勧めします。
大浪池園地休憩所まで戻って来ました。
携帯用トイレブースが併設されており、握りこぶし程度までの噴石対応を想定し屋根及び外壁の一部に高性能アラミド繊維シートを施工しているそうです。
令和2年9月1日から供用が開始されています。
大浪池登山口まで帰り着きました。平日の13時半ですが駐車スペースに余裕はありません。
私はこれから、明日・明後日のイベントの為にオートポリス(大分県日田市)まで移動しますが、高速道路・有料道路は利用せずに一般道だけで阿蘇を目指す事にしました。
但し、人吉~八代の一区間だけは無料な為、遠慮なく利用させてもらいました。
大きな町を幾つか過ぎなければなりませんが、九州一円においては数十年・数十万キロに亘り走り回った経験から裏道や抜け道は大凡把握しています。
夕暮れ前の米塚に間に合いました。
普通に考えれば絶望的な移動でしたが、経験と勘で選んだルートが完璧に成功しました。
八代からここまでは道の選び方で掛かる時間は全く違ってきます。1時間は早く到着できたと思います。
草千里ヶ浜越しに烏帽子岳を眺めています。
草千里ヶ浜越しに眺めた阿蘇中岳です。
ここには馬が放牧されています。
夕暮れを迎えた米塚です。
どうですか?いい感じでしょう。
夕陽を浴びる杵島岳です。深い爪痕が無数に刻まれたような山肌をしています。
日没時刻に外輪山の縁から見た内牧温泉と田園地帯です。
マジックアワーによる夜の帳もいい感じでした!
道路脇に私がクルマを停めると、他にも数台が続いて見惚れていました。
そしてこの後はオートポリスの入場ゲート前に並んで車中泊しました。
本日のまとめ
昨日に続き臨んだ霧島連峰の2日目でした。
昨日の高千穂峰は途中リタイアを余儀なくされましたが、この日の韓国岳はどうにか無事に面目躍如となりました。
誤解無きよう申し上げますと、どちらも初心者向けの山であって私の能力が足りないだけです。
何よりも紺碧の大浪池に魅了された、生涯忘れ得ぬ思い出の一日になりました!
ついでに寄った阿蘇の夕暮れも絶景でした。
阿蘇の近くには毎年何度か出向きますので、次回は暗いうちから杵島岳に登って日の出を拝みたいと考えています。
前日に続いて韓国岳の登山、お疲れ様です。
二日続けての登山、凄いですね。足がパンパンにならなかったでしょうか?
私は二日続けて登山なんて出来そうにありません。
向きは少し違いますが、子供の頃に見ていた霧島の姿がみれる写真が有り感激しました。
また、米塚~草千里も懐かしい風景に魅了されました。
杵島岳の夕日、期待しておきます。
かわけんさん、コメント有難うございます。
私は二日間に分けましたが、登山を趣味にされている方たちは午前中と午後で2座を踏破されていました。
そして何ともなくケロッとされています。
私はと言うと、数日間に亘りモーレツな筋肉痛に悩まされました。情けない次第です・・・。